喜多方・会津の郷土料理と海の乾物
会津では海の乾物を使用した郷土食がいくつかあります。
鰊の山椒漬け・・身欠きにしん
こづゆ・・・・・ホタテの貝柱
棒たら煮・・・・マダラの乾物
えご・・・・・・えご草
先日、お客様からなぜ海の乾物を使うのか聞かれましたので
少し書いてみますね。
会津の食文化には江戸時代中期~明治20年ごろまで活躍していた
「北前船」が関係しています。
商船のことです。
それを新潟湊から阿賀野川を通り、会津まで舟運で運ばれました。
当時は大変貴重だったことと思います。
現在は住宅地になっているいますが、「通船場」と呼ばれ
当時の名残が地名となってあります。
運ばれた貴重な海の蛋白源はおいしい野菜と合わさって
独特の郷土食ができあがったと言われています。
ご興味ある方は
ダイニングに会津の郷土料理の本がおいてありますので、お手に取ってお読みください(*^-^*)
特別栽培米・さゆり米 ~種うえ~
4月13日、14日にさゆり米の種まきを行いました。
まずは、苗を育てる為に種まき!
~種まきと据え付け~
ポットに土と種籾を入れます
苗を育てる苗代(なわしろ)を作ります。
ココで大切なのが、表面を平にすること。
まんべんなく水分を吸い上げられるようにしないと
苗の成長に影響が出る重要な作業です。
そして、種籾を入れたポットを置く作業をしてビニールをかけます。
これが“据え付け”です。
親戚が集まって協力して行います。
かがむ作業なので腰やら足やら痛くなるんです。
最後は機会の清掃。ここまで行って終りとなります。
文にすると短いですが、2日かけて行いました。
嫁いで6回目の米作り参加。
私は恥ずかしながら、結婚するまでお米がどうやってできるのか
知りませんでした^_^;
今頃どのくらいに伸びたかな。
田植えが楽しみです。
食は人と人をつなぐ
朝ごはんの宿 俵屋のブログへようこそ
宿屋の娘と農家の息子で営む小さい宿です。
このブログでは、今年の秋から提供よていの特別栽培米“さゆり米”と
喜多方・会津の食文化を中心に載せる予定です。
何故、米作りや伝統料理に興味をもつようになったのか少しお話させて頂きます。
私は「食」は人と人をつないでくれる、と思っています。
きっかけは農家へ嫁いだことでした。
農家に嫁ぎ4世代で囲むにぎやかな食卓。お義母さんが作ってくれる料理は
つやつやのご飯とニシンと根野菜の煮物・かぼちゃサラダ・漬物・味噌汁・・・
お年寄りから小さな子どもも食べられる素朴な味です。
どれもとても美味しくて。食後はいつも心がほっとしています。
どうしてこんなに心が満たされるのかな。
と考えていたら素朴な味と、皆で楽しく会話をしながら食べることが心を満たしてくれるのだと気づきました。
この食卓の雰囲気を大切にしたいと思い、お義母さんから普段の料理や郷土食を教えて頂きました。おかげでお義母さんとの距離が縮まり、仲良くしています。
この経験が「食」は人と人をつないでくれる。と考えるようになり、
特別な料理になっている郷土料理を朝ごはんにだしてお客様に地域の食文化を体験して欲しい、お米の美味しさを味わって頂きたいと思うようになりました。
食についてより学ぶために鎌倉「不識庵」にて精進料理。県内や東京で飾り巻き寿司・デコもちを習得。技術だけでなく、お客様に伝える・お客様の話を聴く力も必要と考え、食文化インストラクターも学びました。
現在は喜多方の食文化の歴史を伝えられるよう勉強中です。
俵屋の朝ごはんが、会話のきっかけになり、また喜多方の食に興味をもつきっかけになれたら幸いです。
朝ごはんの宿 俵屋
朝ごはん担当・原誠子