朝ごはんの宿 俵屋

特別栽培米・さゆり米と喜多方・会津の食文化について書いています

農業のある生活

 

 

主人の実家である米農家に嫁ぐまで、農家というのはなんだか大変な仕事だなぁ。

と思っていました。どんな仕事でも大変なことがありますが、

わからないので漠然と不安が大きかった。

 

でも、嫁いでみたら農業を一緒に行う「家族」のまとまりと心の豊かさに驚き、私も

こういう家族になろうと。目標になっています。

いつかお客様と農作業や畑仕事を一緒にしたいとも思っています。

なぜ、そう思うようになったのか私が感じた農業のある生活について書きます。

 

小さい時から両親のそばで田んぼや畑仕事を見て、手伝ってきた主人は

「家の仕事」という自覚があったそうです。

田んぼの時期は家族でまとまって仕事をするから、小学校から帰っても

遊びに行かなかず、仕事したそうです。

 

「本当は遊びたかったんじゃないの??」と、聞いても

「家の仕事を皆でやるのが当たり前だと思っていた」とのこと。

私も宿屋の娘だから、小さい時からお手伝いをしていました。

主人の気持ちがわかるような気がします。

 

私ができることは苗箱運びや種まき。

それより大事なのが、お茶出しとごはん準備。

休む時間の30分~1時間前に家にあがり、皆さんがすぐ食べられるよう

準備します。

そういった準備の中で、親戚に顔を覚えてもらい、お茶の出し方や

相手への気遣いが養われるような気がしています。

「お年寄りが多いからこのお菓子がいいかな」

「外が暑いから冷たいジュースも必要だな。でも、お茶も飲むかも・・」

嫁として家族になった!という実感が沸き、私は好きな仕事です。

何よりもお義母さんがとても褒めてくれる方で

「助かった助かった。大助かりだぁ」と毎回言ってくれます。

 

最近グリーンツーリズムを体験するために、都会から学生さんが喜多方へ来ます。

農作業を通じて、役に立てたという実感や、指示されたことだけじゃない考えて

行動すること、なによりも泥や草木と触れ合った感動が心を豊かにしてくれるのだと

思います。

家族で協力し、太陽の下で働き、太陽が沈むころに作業を終える。

そして、家族で囲む食卓には、畑から採った野菜料理が並ぶのです。

なんて豊かな生活なんだろう。

 

私が感動したこの豊かさを、いつかお客様にも体験していただきたい。

そう思いながら、畑の仕事を手伝っています。